DAppsとは? スマホを使った DApps (分散型アプリケーション)入門!

DApps という言葉はご存知でしょうか。

DApps は、Decentralized Applicationsの略。
ブロックチェーンを用いた非中央集権的なアプリケーションのことをそう言います。

読み方は「ダップス」みたいですね。
「ディーアップス」と呼んでいる人もいるので、まぁ、どっちでもよいでしょう!

今回は、DApps?何それ?と思っている方が、とりあえずDAppsを触ってみるところまでを解説してみます!

アプリはスマホでしょ!と私は思っているので、具体的な使い方はスマホでの方法をご説明します。
説明上のDAppsはEthereumブロックチェーン上のものとします。

DAppsの特徴

DAppsは、Ethereumブロックチェーン上で動くスマートコントラクトと呼ばれるプログラムでできています。
そして、データもブロックチェーン上に保存され、DAppsはそのデータを参照/更新します。
いきなり横文字だらけですね笑

要するに、ブロックチェーン技術を使ったアプリケーションです。
不正、改ざんができないという特徴があります。

ここからは、厳密なDAppsの定義というより、今現在DAppsと呼ばれているアプリケーションの特徴をご紹介します。
(DAppsの定義というものもあるようですが、今現在DAppsと呼ばれているものにその定義に完全に当てはまるものはあまりないため…)

スマートコントラクトはブロックチェーン上で自律的に動くプログラムです。

そのため、「DAppsは管理者がいない!」なんて話もよくされますが、今のところは管理者がいることがほとんどです。
これは、現状はほとんどのDAppsにおいて、アプリ全てがブロックチェーン上で動作している訳ではなく、一部は従来の技術を用いて動いている状態となっているからです。
完全にブロックチェーン上で動作しているアプリというより、ブロックチェーン技術を一部でも使ったアプリがDAppsと呼ばれているのが現状でしょう。

ただ、アプリデータを資産として所有することが出来る等、DAppsならではの特徴は、ほとんどのアプリで実現されています。

DAppsならではの特徴
  1. データがオープン(公開されている)
  2. データの所有者はユーザー自身

ブロックチェーン上のデータは誰でも参照できます。そして、所有者のみが自由に操作することが出来ます。不正コピーもできません。
これを利用してアプリの外でデータが参照でき、さらにデータを資産のように扱うことが出来るのです。

例えば、現状皆さんが楽しんでいる従来のネットゲームであれば、誰がどの「装備」を所有しているか、そんなデータを自由に外から見ることはできませんし、自分の「装備」であっても自由に交換や売買はできず、ゲーム運営会社が定めたルールに従って動かすしかありませんでした。
また、ゲーム運営会社が倒産したり、ゲームの運営がストップしたりすると、その瞬間にデータの価値はゼロになってしまいます。

それに対して、ブロックチェーン上のデータは消えません
前述のようにオープンであり、本当の意味で所有することができます。

「所有できる」というところがかなり特徴的ですが、これによりデータのレンタルや売買までできてしまうのです。
ゲームで獲得したアイテムを売却して収益を得るなんてことも可能になります。
実際に、既にゲームデータのマーケットプレイスが開かれているのです。

運営元が倒産したら、ユーザーが離れてしまったら、データ価値がゼロになるか?という点も、DAppsでは変わる可能性が生まれます。

新たな運営元がオープンなデータを使用した別のアプリとしてデータが活きる可能性もあります。
新たなアプリとして生まれ変わるのです。この特徴も非常に大きいです。
また、一世を風靡したゲームのデータであれば、骨董品のような価値が付くかもしれません(笑)

このように、データがオープンであり、データを所有するということで、いろいろな可能性が生まれます。

このようなブロックチェーンの特徴を取り入れて、世界中の開発者が様々なDAppsを開発しています。

それが、イーサエモンのようにモンスターを所有・育成・バトルをさせるようなゲームであったり、Peepethのように自由なつぶやきが可能な消されないTwitterであったり、OpenSeaのようにデータ資産を売買するプラットフォームであったり、いろいろな方向で発展しています。

DAppsを始めるために必要なもの

DAppsを使うためには、ブロックチェーン上のデータを参照/更新する必要があります
さて、どうやりましょう。AppStore 等でアプリをダウンロードすればいいのでしょうか。

残念ながら、今はそこまでは至っていません。
DAppsを利用するための環境は自分で準備する必要があります

DAppsを始めるために必要なもの
  1. Ethereumアカウント(ウォレット)
  2. DAppsブラウザ
  3. ガス代(ETH)

まず、Ethereumのアカウント(ウォレット)が必要になります。
このアカウントを使って、ブロックチェーン上のデータを参照/更新することができます。
また、データの所有者であることの証として、アカウントに紐づく秘密鍵が使用されます。

秘密鍵については「今更聞けない!仮想通貨の 秘密鍵管理 !」で簡単に解説していますので参考にしてください。

では、ブロックチェーンネットワーク上のどこに、どのような命令を出すのでしょうか。
アカウントがあってもアプリの動かし方がわからないと動かすことはできません。

ここは、ほとんど現状は従来のWebページに頼っている部分になります。

ブラウザを使って、DApps運営元のWebページにアクセスすると、DAppsの紹介や操作ボタンが配置されているページが表示されます。
そのWebページ上のボタンをクリックすることでアプリを操作するイメージです。WebブラウザでTwitterを操作するときと同じですね。

しかし、従来のブラウザを使って表示された画面のボタンを押しても、ブロックチェーンネットワークにはつながりません
ボタンを押したときにエラーが発生するでしょう。

そこで必要になるのが、DAppsブラウザです。
現状は、ChromeやFirefoxにMetaMask等のプラグインを入れたり、DAppsブラウザが内蔵されたTrustのようなアプリを使用したりすることによってDAppsブラウザを使うことができます。

DAppsブラウザに、自分のEthereumアカウントを連携させることで、簡単にEthereumブロックチェーン上のデータを参照/更新することができるのです。
(逆に言うと、DApps自体がDAppsブラウザで操作されることを前提に作られているというのが現状です)

そして、もう一つ必要なものがあります。

Ethereumブロックチェーンのデータを更新するためには、ガス代が必要になります。いわゆる手数料です。
ガス代はETHで支払う必要があり、自分のEthereumアカウントに入金しておく必要があります。

DAppsブラウザを通じてガス代を支払い、Ethereumブロックチェーン上のデータを更新することになります。

DAppsの始め方

では、具体的にDAppsの始め方を見ていきましょう。

以下の順番に準備を行います。

DAppsを開始するための手順
  1. Ethereumアカウント(ウォレット)とDAppsブラウザの準備
  2. 日本の取引所を開設、ETH購入
  3. ウォレットへの入金
  4. DAppsを使う!

1. Ethereumアカウント(ウォレット)とDAppsブラウザの準備

まずは、アカウント(ウォレット)とブラウザの準備をしましょう。

今回はスマホでDAppsをやってみることを目標にしていますので、DAppsブラウザ内蔵のウォレットアプリを使用します。

ブラウザ内蔵のウォレットアプリは、Ethereumアカウントの管理とそのアカウントをブラウザに連携させる機能を備えています。
そのため、アプリ一つでアカウントもブラウザも準備できちゃうのです。

DApps内蔵 Ethereum ウォレットアプリ
  • Trust
    公式サイトはコチラ。私が推しているウォレットアプリです。
    基本的なウォレット+ブラウザの機能に加え、アカウントの追加インポート機能があるので、複数アカウントを一気に管理できるという強みがあります。
  • Toshi
    公式サイトはコチラ
    ウォレット+ブラウザに加え、メッセージ機能も備えたアプリです。
  • Cipher
    公式サイトはコチラ
    ウォレット+ブラウザが備わったアプリです。
  • tokenPoket
    公式サイトはコチラ。日本製のアプリということで注目されています。
    ウォレット+ブラウザが備わったアプリです。

現状はTrustを使用すれば全く問題ないと思います。日本語対応ですし、開発のスピードも速いのでお勧めです。
詳しい使い方は「超便利なスマホアプリ! Trust ウォレットの使い方! EthereumのDAppsやってみた!」をご覧ください。

Toshi や Cipherについては「まるでDAppsのAppStore!スマホで EthereumのDAppsやってみた!【Cipher Browser/Status/Toshi】」にてご紹介しています。あわせてご確認ください。

上記のアプリをインストールして設定が終われば、Ethereumアカウントのアドレスが入手できたはずです!

2. 日本の取引所を開設、ETH購入

次は、ガス代に使用するETHの準備が必要です。
現状、日本円でETHを入手するためには日本の取引所の開設が必須になります。

おすすめの仮想通貨取引所は「仮想通貨取引所の選び方!おすすめ 取引所 ランキング!」にてご紹介していますので、まだ取引所登録していない人はまず登録しましょう。

そして、取引所に日本円を入金し、ETHを購入しましょう。
ETHは手数用が高い販売所形式で売っているところが多数なので、取引所形式で購入できる bitbank (ビットバンク)Zaif(ザイフ)で購入することをおすすめします。

3. ウォレットへの入金

購入したETHをダウンロードしたウォレットアプリに入金しましょう。

取引所の出金メニューから、送金先を入力して送金ができるはずです。
その際の送金先として準備したアカウント(ウォレット)のアドレスを指定しましょう。

Trustであれば、「ウォレット」タブでEthereumを選択し、「受信する」と選択すればアドレスを表示できます。
「ウォレットのアドレスをコピーする」でアドレスのコピーもできますので入力ミスを防ぐためにも使用しましょう。

 

送金が完了したら、ウォレットの残高に反映されるはずです!
入金したらアプリを無くすわけにはいきません!ウォレットのバックアップは必ず取りましょう!

4. DAppsを使う!

すべての準備が整ったので、あとはDAppsを使うだけです!

Trustでは「ブラウザ」を選択するとDAppsの一覧が用意されています。一覧はかなり充実していますので、掲載されているものから触ってみると良いかと思います!

一覧に載っていないもので、スマホに対応したアプリであれば、ブラウザ上部のアドレスバーにURLを打ち込めば利用することは可能です。その際はブックマークをしておくと便利です。

 

一覧に掲載されているDAppsの一つである、ブロックチェーン版Twitter Peepethについては、「ブロックチェーン版ツイッター「 Peepeth 」の登録方法!」にて使い方の説明をしていますので、是非ご覧ください。

また、DApps一覧には分散型取引所(DEX)も載っています。
DEXについては「分散型取引所( DEX )を比較してみた!【 0x / AirSwap / Kyber Network / Bancor 】」にて解説していますので是非ご覧ください。

ゲームについてはこのサイトではあまり紹介していませんが、dApps marketさん(リンクはコチラ)がゲームの紹介で充実しています。一部、このサイトのリンクも掲載いただいております。是非確認してみてください!

また、海外のサイトではありますが、DAppsの一覧サイトもオープンしました。(App.co)
ほとんどが今回ご紹介したEthereumのDAppsですが、異なる技術を使ったDAppsも掲載されているのでご注意ください。

さいごに

ゼロからDAppsを利用するまでの一通りの流れを解説させていただきました。

DAppsはまだまだ発展途上であり、未来があります。
DAppsというものの定義もふわっとしている現状ですが、何はともあれ触ってみるのが一番だと思います!

どんどん触って面白いアプリがあったら是非教えてください!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本最大級の金融系WEBシステムのエンジニアをやりながらブロックチェーン技術を研究中。 DApps×スマホの未来に期待し、スマホ中心に記事を展開しています。 Binance に買収されたことで一躍有名になった Trust Wallet の日本Telegramグループのadminをやっています。