SIRIN LABS が開発する FINNEY とは?【ブロックチェーン・スマートフォン】

SIRIN LABS(シリン・ラブズ)は2017年12月にICOで1億5700万ドルを調達しました。その際に発行された仮想通貨がSRNです。(現在は、HuobiやBittrex等の取引所で購入が可能です)

このお金を使って開発をしているのが「FINNEY」です。

FINNEYは、世界初のブロックチェーン対応のスマートフォンとPCです。Android OSをベースに独自のセキュリティ技術を利用して、ブロックチェーンへの安全で信頼性の高いアクセスを実現しています。
これによりあんなことやこんなことが出来たり…

わたくし、このスマホ、めっちゃ注目しているので、ホワイトペーパー中心に解説したいと思います!

公式サイトはコチラ

2018年4月6日追記
FINNEYの製造元がiphoneやKindleの製造も行っている台湾の鴻海精密工業子会社のFIHモバイルに決定したと報道がありました。
また、発売日が2018年10月予定と発表されました。期待が高まりますね。
2018年4月30日追記
日経新聞にFINNEYが掲載され、日本での注目度が急上昇しました!
10月の発売に向けてメディアにもどんどん取り上げられていくでしょう!

2018年5月8日追記
ついにFINNEYのスペックが公開されました!

128GBストレージ、6GB RAM、6インチなどなど
iPhoneXと比べても見劣りしないですね。
これでコールドウォレット付いて、なんといってもセキュリティが高い!
999$はお買い得なのでは!?と思えてきますね。

スペック詳細は記事のほうに追記しました!

FINNEYの予約方法は「ブロックチェーン・スマートフォン FINNEY の予約方法!【SIRIN LABS Token (SRN) 】」をご覧ください。

ブロックチェーン・スマートフォン FINNEY の予約方法!【SIRIN LABS Token (SRN) 】

2018.04.03

SIRIN LABSとは?

歴史

SIRIN LABSは、世界で最も安全な電話機を開発するという使命をもって、2014年に設立されたスイスの企業です。

2016年には、最高峰のセキュリティを備えたSOLARINというスマートフォンを開発し、高い評価を得ました。

このスマホ、最先端のハードウェアやセキュリティ技術を備えており、軍事レベルのセキュリティと言われていたようです。その値段が150万円!!!!
た、高ぇええ!

この超セキュリティスマホの開発により、SIRIN LABSはハードウェアやOSに関するセキュリティ技術力を超パワーアップさせることが出来たのです

ビジョン

SIRIN LABSは、大衆とブロックチェーン経済とのギャップを埋めることで、安全なオープンソース家電製品の世界的なリーダーになることをビジョンとしています。

より具体的には以下の4つの問題を解決することを目指しています。

1.セキュリティとユーザビリティの両立

ブロックチェーンネットワークの信頼性を確保する上では、セキュリティやプライバシー保護は必要不可欠です。特に、仮想通貨決済等ができるデバイスとなれば、攻撃者の標的になることは目に見えています。

だからと言って、アプリレベルで通信の暗号化などの対策を頑張っても限界があり、攻撃を防ぐためにはOSやハードウェアレベルでもセキュリティ対策をする必要があります。

2.仮想通貨使用の障壁排除

仮想通貨が大衆に受け入れられるためには、技術的な難しさが障壁になります。特に意識せずに使っている分には困らないかもしれませんが、紛失や盗難から適切に保護することは複雑です。

秘密鍵管理、大事ですね。秘密鍵管理については「今更聞けない!仮想通貨の 秘密鍵管理 !」で簡単に解説していますので参考にしてください。

今更聞けない!仮想通貨の 秘密鍵管理 !

2018.02.15

3.P2P共有リソースの収益化

スマホ等の個人の家電機器は動作するためには通信接続や計算力など、デジタルリソースを使用します。これらのリソースは、ある人が不足している状況でも、ある人は全く使っていない状況が存在します。

だからと言って、使っていないときにほいほいと他人に使っていいよ!とは言えないですよね。その人が信頼できるかわからないし、セキュリティとか怖いし…

そんな中でセキュリティを犠牲にすることなく、リソース共有ができて、しかも提供側には収益が入ってくるなんて素敵ですよね。

4.DApps Store の実現

ほとんどのスマホ利用者は、AppleやGoogleの提供するアプリストアからアプリをインストールしているはずです。これらストアでは、ユーザー保護のためという建前でアプリ審査が行われ、(ストア運営側のビジネス危機をもたらす)価値のあるアプリがリジェクトされる恐れもあり、アプリの収益もAppleやGoogleに吸い取られているのが現実だと思います。まさに中央集権。

ユーザが開発者側に料金の100%を支払う分散型のストアが、きちんとセキュリティ保護もされて実現できるといいですよね。

FINNEY

上記課題を解決すべく開発されているのがFINNEYです。

FINNEY スマートフォン

世界初のブロックチェーンスマートフォン!価格はSOLARINとは異なり、目標価格999ドルと一般的なスマホ価格になっておりました。
発売日は2018年下半期とだけ言われています。なので、7月~12月ですかね。(※ 4月上旬に10月発売と発表がありました!

機能
  • 安全なP2Pリソース共有
  • ハードウェアウォレット内蔵
  • 分散台帳コンセンサス
  • 行動ベースの侵入防御システム(IPS)
  • ブロックチェーンベースの改ざん防止
  • 物理的なセキュリティスイッチ(ウォレット保護)
  • セキュリティで保護された通信(VoIP, テキスト, メール)
  • 3要素認証:生体認証、ロックパターン、行動
スペック(2018年5月8日発表)
  • CPU:Qualcomm Snapdragon™ 845
  • ディスプレイ:6インチ(18:9)
  • ストレージ:128GB
  • メモリ:6GB
  • OS:Android 8.1
  • メインカメラ:12MPx(f/1.8)
  • インカメラ:8MPx(f/2.2)
  • SIM:nano-sim
  • SD:スロットあり
  • NFC:NFC (A), NFC (B)
  • バッテリー:3000mAh(充電時間: 30分 – 50%, 2時間 – 100%)

詳細は以下の通り

FINNEY PC

世界初のブロックチェーン「オールインワン」PC。これは「シンクライアント」のように構築されており、P2Pリソース共有プロトコルかクラウドベースのサービスを介して、計算能力(GPU / CPU / RAM)を追加できるようです。目標価格は799ド

機能
  • 安全なP2Pリソース共有
  • ハードウェアウォレット内蔵
  • 分散台帳コンセンサス
  • 行動ベースの侵入防御システム(IPS)
  • ブロックチェーンベースの改ざん防止
  • 物理的なセキュリティスイッチ(ウォレット保護)
  • セキュリティで保護された通信(VoIP, テキスト, メール)
  • 3要素認証:生体認証、ロックパターン、行動
スペック
  • 24インチ2Kディスプレイ
  • 生体認証セキュリティセンサー
  • 8GBメモリ
  • 256GBのストレージ
  • Wi-Fi 802.11ac

SIRIN OS

FINNEYスマートフォンとFINNEY PCは、Android OS ベースのオープンソースOS「SIRIN OS」を使用します。上記のFINNEYの特徴のほとんどがSIRIN OS の特徴といってもよいでしょう。

このOS、FINNEY以外にも導入できるようにオープンソースになっており、OEMによっていろんなメーカーのスマホでSIRIN OSが動くなんて未来もあるかもしれません!

BlockShield

BlockShieldによって高いセキュリティを実現しています。以下のように複数の保護層で構成されています。

それぞれ、以下のような機能になっています。それにしてもすごいセキュリティ…

レイヤー名称説明
アプリケーションSCS (Secured Communication Suite)安全で暗号化された通話、テキストメッセージ、メール等を実現する。
SecureShield選択したアプリに対してOSレベルでサンドボックス保護を実現する。
OSPolicy ManagerSIRIN LABSのシステムから配信する世界中の脅威 に対するポリシーを管理し適切な対策を実施する。
IPS (Intrusion Prevention System)デバイス全体の稼働状況を監視し、悪意のある行為をリアルタイムで動的に検出し防御する。
Authentication ManagerPINやパターンなどの自己決定型認証方式に加え、生体認証を統合した様々な認証方式を提供する。
Privacy Managerユーザーのプライバシーを保護するためにMACアドレスのランダム化などの匿名化を提供する。
Device Integrityブロックチェーンベースの改ざん防止メカニズムにより、ハードウェアやファームウェアの改ざんを防止する。
Trusted Display入力デバイス(タッチスクリーンやキーボード、マウスなど)からディスプレイまでの入出力を保護・検証し、改ざんや盗聴を防ぐ。
Encrypted Storage暗号化されたストレージをサポート。
Boot ローダーSecure Bootブート中の状態を検証し、整合性違反が検出された場合は警告の上、起動が保留される。
ハードウェアTrustCore暗号化鍵や生体認証情報などの秘密データを安全に管理する。

組み込みハードウェアウォレット

ユーザーの秘密鍵を保護するためのハードウェアウォレットが内蔵されています。上記BlockShieldのTrustCoreに埋め込まれており、使用するタイミングで物理的なスイッチをオンにすることで接続されます。つまり、使っていないときは物理的・電子的にネットワークから切断され、安全に管理できるというわけです。

ウォレットでは、Bitcoin, Ether, Litecoin, Dash, Zcash, Ripple, Stratis, Dogecoin, そして SRNが管理できるそうです。(今のところ)

しかも、各通貨からFINNEYで主に使用するSRNへのバックグラウンドでの瞬間的な変換などの仕組みも作られており、通貨のことはほとんど意識しなくてもDAppsが使えるようになるかもしれません。

故障したときは当然リカバリフレーズで復旧かな?とは思いますが、特に記載が見当たらなかったので、どうやって管理するのかなど気になるところもあります。(知ってる方いらっしゃいましたら教えてください)

分散台帳コンセンサス

SIRIN OSがによって提供されるブロックチェーンは、以下で紹介するDAppsやリソース共有等で用いられます。多数のトランザクションが発生しても問題ないように、手数料のかからないIOTAのTangleベースのコンセンサスアルゴリズムを使用しています。

DApps Store

SIRIN LABSはオープンで無償のマーケットプレイスであるDApps Storeを導入します。従来の集中管理されたストアとは異なり、分散的に管理されます。

有料アプリとアプリ内課金は、アプリ開発者とサービス開発者、エンドユーザーの間で料金を分配するようになります。

Apple や Googleの縛りなしでブロックチェーンを使った便利アプリがどんどん使えるようになるといいですね!楽しみ!

そもそもDAppsとは?という話については、「DAppsとは? スマホを使った DApps (分散型アプリケーション)入門!」にて解説していますので、ぜひご覧ください。

P2P リソース共有

ネットワーク上で、安全で信頼できるプライバシーを保護した状態でリソースを共有できるようになります。使用したリソースに対するコストは自動的に計算され、リソース提供元に支払われます。

共有可能なリソースは以下の通り。

  • デバイスセンサーデータ
  • ネットワーク接続
  • CPU
  • GPU
  • ストレージ

ホワイトペーパーでは上記の通りでしたが、ホームページ上ではバッテリー共有とか書いてあるところもありました。さすがにCPUを提供してもらって節約するって意味ですよね??

この機能も楽しみですねー!

DApps開発向けSDK

以上、様々な機能がありますが、この機能を使ったアプリがどんどん作られてこそ威力を発揮します。そこで、開発者はこれら機能が使えるAPI等を提供するSDKを使うことで、SIRIN OS上の機能を使用するDApps開発が可能となります。

注目のパートナー

SIRIN LABSは様々な企業とパートナーとなっており、コラボによってより良いシステムが出来上がっていきそうです!

Status

FINNEYには、EthereumウォレットのStatusがプリインストールされるそうです。これにより、メッセージングやDAppsブラウザはStatusを使うことになるのでしょうか。

SIRIN OS とどのように組み合わせて提供されるのか、興味深いですね…

Statusも現時点ではまだ開発中ですので、今後の進化が楽しみです。使い方は以下参考にどうぞ。

まるでDAppsのAppStore!スマホで Ethereum の DApps やってみた!【Cipher Browser/Status/Toshi (Coinbase Wallet)】

2018.02.18

Bancor

分散型取引所のBancorと提携しているようです。これにより、Bancor Netowork上の多様なトークンがFINNEYでシームレスに取引でき、DAppsの利用範囲がかなり拡大します。

FINNEYユーザはスマートフォン上で どんなDAppsでもシームレスに使うことができるようになると言えます。それらDAppsに必要なトークンを持っている必要はありません。SRN を使うだけで、Bancor がバックグラウンドでトークンの交換をシームレスに行うことになります。

そのSRNへの変換も対応通貨からバックグラウンドで変換してくれるので、もしBTCしか持っていない場合でも、FINNEYの機能とBancorを組み合わせることで、BTC→SRN→BNT→トークン という流れで変換が出来ちゃうんですね!すごい!

HUAWEI

世界的に有名な携帯電話メーカーであるHuaweiがブロックチェーンスマートフォン開発を検討しているようです。

もちろん、SIRIN OSを使うことになりそうで、今のところライセンスを交渉中?なんですかね。

HUAWEIがデバイスを出すとなると、一気にSIRIN OSユーザが増えてそれぞれがつながって、DApps Store も流行って、となれば良いことだらけですね!

さいごに

以上、FINNEYのご紹介でした!といってもほとんどSIRIN OSの紹介になった気がしますが笑

そんなFINNEYですが、予約が可能です。(私は予約しました)
頭金50SRNが必要ですが、予約で10%オフになります。FINNEYの予約方法は以下の記事をご覧ください。

ブロックチェーン・スマートフォン FINNEY の予約方法!【SIRIN LABS Token (SRN) 】

2018.04.03

また、東京のどこかにショップもオープンする予定みたいなので、オンライン予約しなくても対面で買うこともできそうです。サポート面もショップがあると少し安心ですよね。

発売は2018年10月!楽しみだ!!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本最大級の金融系WEBシステムのエンジニアをやりながらブロックチェーン技術を研究中。 DApps×スマホの未来に期待し、スマホ中心に記事を展開しています。 Binance に買収されたことで一躍有名になった Trust Wallet の日本Telegramグループのadminをやっています。