分散型トークン交換プラットフォーム AirSwap の使い方!

4月末に運用を開始し、初日から100万ドル以上の取引高を記録して話題になったDEXの AirSwap の使い方をTrustを使って紹介しようと思います。

 

AirSwap とは?

AirSwapは、ERC20トークンをサポートする分散型取引所(DEX)の一つですが、個人間でのトークンの交換を重視しているという特徴があります。

先日ご紹介した0x系のDDEXでは売りと買いを一覧表示するオーダーブックがありましたが、AirSwapにはありません。

分散型取引所 DDEX をTrustで使う方法!無料でHOTトークンが貰える!

2018-04-14

AirSwapでは、値段を提示する側(メイカー)とその値段で取引をする側(テイカー)をインデクサーと呼ばれる役割が直接結びつけるのです。インデクサーはメイカーが提示した取引意志をまとめて、テイカーが閲覧できるように提供します。

これにより、メイカーとテイカーの個人間での直接的なトークンの交換を実現します。

AirSwapの特徴
  1. メイカーとテイカーのマッチングや価格交渉はブロックチェーン上で処理しないオフチェーンで行われ、取引実行のみオンチェーンで実施される
  2. オーダーブックではなく、インデクサーを通じて取引相手とマッチングする
  3. テイカーは手数料を払う必要はない(トークン交換時のスマートコントラクト実行のためのガス代は必要)
  4. メイカーは独自トークンである「AST」を一定期間ロックすることでインデクサーへ取引意志を追加できる
  5. ユーザーは「AST」を保有することでAirSwap運営に関してより多くの議決権を得ることができる

また、部分的かつ微妙な翻訳もありますが日本語にも対応していて使いやすいです!

現状は開始したばかりでフル機能が使えないのか、メイカーになることが出来なさそうです。
おそらく今は、インデクサーやメイカーはAirSwap運営側がやっている?と思われます。(違ったら教えてください)

また、自分の理解が足りないだけかもしれませんが、現状はインデクサーを行うインセンティブがない気がします。
0xだとオーダーブックを管理するリレイヤーは取引手数料を貰うというインセンティブがありました。

今後、どうなってくるのかが気になるところです。

DEXはそれぞれ特徴があって面白いです。
0xやKyber Network、Bancorとの違いについて「分散型取引所( DEX )を比較してみた!【 0x / AirSwap / Kyber Network / Bancor 】」にて解説していますので是非ご覧ください。

DEXとは? 主要な分散型取引所 DEX を比較してみた!【 0x / AirSwap / Kyber Network / Bancor 】

2018-05-12

AirSwap の使い方

本題のAirSwapの使い方をご紹介します。
今回は、超便利なEthereumウォレットであるTrustを使って、AirSwapを利用します

Trustの使い方は「超便利なスマホアプリ! Trust ウォレットの使い方! Ethereum の DApps やってみた!」をご覧ください。

Trustを使うと、Trustのウォレットに入っているETHを使って、トークンの購入ができます。すると、購入したトークンはそのままTrustのウォレットに入金されます!
めっちゃ便利です!

前提としてETHを購入してTrustのウォレットに送金しておく必要がありますので、取引所等で購入して入金しておきましょう。
おすすめの仮想通貨取引所は「仮想通貨取引所の選び方!おすすめ 取引所 ランキング!」にてご紹介していますので、まだ取引所登録していない人はまず登録しましょう。

トークンを購入する

では、まずはAirSwapを使ってトークンを購入してみましょう!
TrustのDAppsリストからAirSwapを選択しましょう。

 

すると、取引可能なトークンの一覧が表示されます。

今回はAirSwapのトークンである「AST」を購入してみます。
BUYのタブからASTを選択しましょう。

 

次にウォレットの選択画面に移ります。今回はTrustを使用しているので当然Trustを選択します。PCを使っている場合は、MetaMaskやLedgerなどを選択することができます

選択するとメッセージへの署名を行うポップアップが出てきますのでOKを選択しましょう。

 

次に購入したい数量を入力したら、「売り手を見つける」を選択しましょう。

 

 

インデクサーがメイカーを見つけてくれて、価格が表示されました!(精一杯な価格って表現面白いですね笑)

 

価格が表示された画面で①の「Check」を選択すると、CoinMarketCapで参考価格を確認できます。Trustの場合はスワイプで元に戻ることができます。
②の「Change」ではガス代の調整ができます。当然、少ないガス代にすると取引完了までに時間がかかります。

 

ガス代の調整が済んだら③の「貿易を完了する」を選択してトランザクションを発行しましょう。
すると、トランザクションを待機する画面になります。しばらくして「Success」と表示されたら取引完了です!
ウォレットの中身を確認してみましょう。

 

無事に「AST」が購入できていました!

 

やはり購入が完了した瞬間にウォレットの中にトークンが入っているDEXは便利ですね!

 

トークンを売却する

次は売却をしてみましょう!
先程と同じようにSELLタブのトークン一覧画面で「AST」を選択しましょう。

 

売却の場合は数量を選ぶ前に署名を行います。
購入時と同様、ウォレットを選択してポップアップのOKを選択しましょう。

 

すると、鍵マークがついてロックされている画面が表示されます。
売却を行う前には売却の許可のためにトランザクションを発行する必要があります。(通貨ごとに必要です。)
「APPROVE AST FOR TRADING」を選択してトランザクションを発行しましょう。

 

トランザクションが承認されたらもう一度同様に進んでみましょう。今度は売却するトークンの数量を入力する画面が表示されます。

数量を入力したら、「バイヤーを見つける」を選択しましょう。

 

精一杯な価格が表示されます笑
ここでも参考価格の確認やガス代の調整が可能です。

調整が終わったら「貿易を完了する」でトランザクションを発行しましょう。

 

トランザクションが承認されれば取引完了です!
ウォレットからトークンが減ってETHが増えているはず!

まとめ

以上、AirSwapのご紹介でした。

テイカーは手数料が不要など、たくさん取引をする人にとってはなかなかメリットがあるのではないでしょうか。

現状はメイカーとして価格を提示することはできなさそうなので、今後の動向に注目していきたいと思います!

日本語も改善されることを期待します笑

 

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ABOUTこの記事をかいた人

大手SIer企業で9年間勤務の後、ブロックチェーン・コンサルのスタートアップ"BUIDL"に初期メンバとしてジョイン。 DApps×スマホの未来に期待し、スマホ中心に記事を展開しています。 Binance に買収されたことで一躍有名になった Trust Wallet の日本Telegramグループのadminをやっています。